- 蔵訪問
- お出会いしてから、約2ヶ月後。
いよいよ訪問の日。
新幹線に乗り、レンタカーを借りて山を越え、自然の豊かさが溢れる群馬県みなかみ町を訪ねました。
これまた緊張しながら伺いましたが、
”ようこそお越しくださいました”と温かくお迎えくださり、蔵の見学がスタート。
包み隠すことなく、本当に隅々まで見せ案内してくださいました。
- 話をしていると、
添加物や、業界のルール、抱える闇や課題が、
キャビアと通ずる点がとても多く、
「同じ問題に立ち向かっている人がいる…!」と、同士を見つけたように感じ、
話の途中に嬉しくて涙を流したのを覚えています。
見学が終わる頃には、星野さん、ならびに土田酒造のファンになっていました。
最後に、持参していたマダムのキャビア
ベルーガ・オシェトラ・バエリ全種類をお渡しし、「これから貴蔵のプリンセスサリーとバエリが合うことを、多くの方にご紹介していくためには、御社の御許しをいただかねばなりません。なので、食べてほしいです…!」と託して帰りました。
数日後、
驚くほど長い文章のメールをくださり、それぞれのキャビアの感想とそれぞれに合うお酒の紹介、そしてなぜ合うのか理由まで細かに記してお送りくださいました。
それはそれは…もう感動で、
星野さんの真摯さに、声をあげて泣きながらメールを読みました。
その理由は、
ただ嬉しかったからだけではないんです。
これ程までにキャビアに対して的確な感想をいただいけたのは、星野さんが、"2人目"だったからです。
私はキャビア専門輸入卸の現場を経て、ブランドを立ち上げました。
毎日何十軒もの高級飲食店を回り、何百人もの料理人に会ってきました。その中には、星を獲得されているお店もあれば、著名なシェフもたくさんいらっしゃいます。ですが、私たちに対し、面と向かってキャビアの感想をおっしゃられる方は、ほぼいらっしゃいませんでした。
日常的にキャビアを扱っていらっしゃる方々とはいえ、キャビアの知識や経験が豊富にあられるわけではありません。
ハイブランドのスタッフが、普段からハイブランドを身に付けているわけではないのと一緒です。
例えをあげるなら、
私の父は18才から約20年間、大手ホテルのフレンチの現場で働いていました。その間にキャビアを食べた経験は、『小指の爪ほどの量を、わずか数回だけだった』と話してくれたことがあります。
今も昔も、キャビアは高級食材です。
仕入れをするのは、お客様に提供をするため。従業員のために毎度多く仕入れ、”食べて勉強しろ”だなんて、稀有も稀有です。専門家を前に、間違ったことを言っていたらどうしよう、と気がひけてしまうのもわかります。でも当時の私は、リアクションが返ってこないことをとても悲しく思っていました…
その頃にたった一人、
的確な感想を伝えてくださったのは、銀座ラフィナージュのシェフ、高良康之さんです。
ご存知の方も多くいらっしゃることでしょう。日本のフランス料理界を代表する名シェフのお一人です。キャビアのテイスティングをされている時も、その鋭い嗅覚と敏感な味覚に神々しささえ感じました。
そこから、ようやく現れた二人目が、星野元希さんです。
嬉しかった~、本当に嬉しかった。
- いただいたメールを読みながら、
「あ~、マリアージュを探していたのは、この人に出逢うためでもあったんだ…!」と腑に落ちた日でした。そんな彼と出会えたことを、本当に嬉しく思っています。とても素敵な方です。
土田酒造のお酒も勿論なのですが、「星野さん」を皆様におすすめしたいくらいなんです。
